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理念,岩絵の具,日本画,制作,デジタルArt

日本画で使用される岩絵の具には、自然に存在する岩石(鉱物)を砕いて粉状にしたものや人工的に作られたものなどがあります。

ただし、人工的に作られたものが使用されるようになったのは比較的近代で、古くから伝わる絵画のほとんどは自然に存在するものを使用しています。

ここで皆さん、自然に存在する色のついた鉱物というものを想像してみてください。

何が思い浮かびますか?

おそらく、ほとんどの人が思い浮かべたものは「宝石」だと思います。

そうなんです。日本画に使用されている岩絵の具の原石には、宝石として扱われるものもあります。

※写真の岩絵の具の原石は、孔雀石です。

そのため、自然の鉱物から作られた岩絵の具は、とても高価です。

小さな絵が数万円以上してしまうのは、(もちろん画家の技量も反映していますが)画材が高価であるというのが一つの理由となっています。

ただ、ここで一つの疑問が浮かんできませんか?

鉱物を砕いて粉状にしたものって、簡単に言うと「砂」です。

でも砂ってサラサラしていて落ち着きがないのでは?

実は「岩絵の具」と一言で言っていますが、それを1枚の絵に落ち着かせるためには、もう一つ重要な画材が存在します。

それについては、次回ということで…。

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